


本研究開発では、演劇ワークショップ(以下WS)の手法を用い、防犯啓発劇を子どもたちが自ら作り、発表までを行うプログラムを研究開発する。効果の実証データと共に、継続可能な施策として自治体等に政策提言を行う。演劇を用いたコミュニケーション教育の有効性は広く認められ、その人材育成、学校現場への導入も急速に進みつつある。この流れの中で、コミュニケーション教育の手法を活用した防犯教育プログラムの開発が本件の目的となる。
こういったワークショップ型の活動を推進できる存在をコミュニケーションティーチャー(以下CT)と呼んでいるが、本研究開発では、防犯教育に特化した防犯コミュニケーションティーチャーの育成と、そのプログラム開発を行う。
現代の子どもが置かれた環境を考えてみると、地域のコミュニティ機能の低下に伴い、多様で異質な大人と関わる機会が減っており、またバーチャルなコミュニケーションが氾濫している状況で、子ども達は自らの身を守るためのよりどころとなるべき「基礎的なコミュニケーション能力」が不足している。
そこで、演劇WSを活用した「コミュニケーションティーチング」の手法を用いることで、犯罪に巻き込まれにくい「考え方」や「感覚」、危機に際しての「対応力」、つまり総合的な防犯の「実際力」を身につけられる事が期待できると考える。このプロジェクトは、現在「個人」も「社会」も失いつつある「コミュニケーション能力」を再生させ、かつて地域社会が持っていた防犯能力(無意識のセーフティネット)を現代に即した形で復活させるための研究開発である。
防犯演劇WSコンテンツを地域防犯へとつなぐ「Webコンテンツ」
防犯演劇ワークショップ社会実験、モニター実験、評価アンケート実施
コンテンツ開発、CT育成
本事業終了後、本事業の事務局機能を引き継ぐコンソーシアムを立ち上げ、事業を継続していく。コンソーシアムには、主に小学校に派遣する事を想定したCTのデータベースが管理されており、行政による施策や各現場の要請に従って、CTを派遣する。また、コンソーシアムには、CT養成・研修を行う機能を備え、専業のCTの育成だけでなく、他の専門職(主に教員、学童保育指導員、保育士など)の研修も行い、防犯CTを受け入れるファシリテーション能力を持った多くの社会人を教育する。コンソーシアムをコアとした、「複数の地域防犯コミュニティの連絡組織」が形成されるイメージである。
他の自治体からの視察や研修なども積極的に受け入れ、政策提言に関しても当然、これを開示して、行政内での制度化にも柔軟に協力していく。同時に、国に対する制度化の提案も、継続して行っていく。全国の市町村への広がりを経て、最終的には国の施策として取り上げられる事が目標である。
【プロジェクト実施者】









【プロジェクトに協力する関与者】



