研究開発プログラム

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子どもの見守りによる安全な地域社会の構築 ハート・ルネサンス

池﨑 守(特定非営利活動法人 さかいhill-front forum 理事長)

プロジェクトトピックス

平成22年6月11日

  • 読売新聞大阪版(6月4日号)にプロジェクトで開設したコミュニティFMについての記事が掲載されました。

平成20年10月10日

  • 読売新聞(10月4日号)に「児童にGPS携帯」と題して、このプロジェクトの取り組みが紹介されました。
  • 参考リンク先:ヨミウリ・オンライン

概要

【代表】池﨑 守

現在、わが国で重要な命題となっている教育再生・地域再生に対して、地域の子どもの安全をテーマに広く人をつなぎ、討論を重ね地域社会の新しい形態を見つけ出す。普及する携帯電話やインターネットのツールを活用し、日本型オリジナリティに富んだ安全なまちづくりを進めていく中で、価値観の違う人と人のネットワーク・世代を超えた人と人のネットワークを構築し、理想とする地域社会を創る。

プロジェクトで取り上げる社会問題の現状や背景・社会的ニーズ

家族制度の変化、少子高齢化社会の現出、社会構造の変遷の加速化などにより私たちが抱える不安が大きくなった現在、地域社会の中で起こる課題を、世代をつなぎ・人をつなぎその課題の解決に向けて話し合い、行動することが社会のめざすべき変革につながると考えています。そのために、未来を担う子どもの安全をテーマに子どもも含めて人が集い、価値観の違う人と人が議論し、めざす地域社会を模索したいと思っています。生活に根差した実践と行動により思考し、思考によって実践と行動を行い、めざす地域社会に近づきたいと考えています。

安全で安心して暮らせる社会は、私たち人間社会の基本だと思います。刻々と変化する社会情勢、自己中心的な考え方に陥りやすい現代において、「犯罪からの子どもの安全」のテーマは、すべての人が共通して考え、行動できるテーマだと思います。私たち住民がお互い少しずつであっても、このテーマに取り組むことにより、地域社会でのさまざまな課題が提起され、その課題解決のための行動が子どもの安全につながると感じています。また、めざす社会の変革にもつながると思います。

人をつなぎ・世代をつなぎ

このプロジェクトで目指す成果とその対象

子どもの「犯罪からの安全」を成し遂げるために、私たちに何ができるのか、何が必要なのか。ツールとして私たちはGPS携帯(GIS)・情報共有システム・コミュニティFM局を活用して堺市東区の安全安心ステーションを構築し、議論を通じて地域社会の変革をめざす。ツールを利用しての対象は、主に幼児・小学生ではあるが、めざすは地域社会の変革であり、すべての住民が対象です。

  1. GPS携帯を使っての通学路の見守りと生活空間での見守り・・・主に小学生親による子どもの位置確認だけでなく、子どもが親の位置確認をできることによる親子間のつながりについても検討する。また、高齢者の見守りや、防災経路、観光スポット案内等、地域の他の取り組みにつなぐことができるか検討する。
  2. 情報共有システム・・・子どもの見守りから派生して生まれた地域の課題の共有。すべての住民を対象にして、今回のプロジェクトの中での議論をふまえて提起されたさまざまな地域の課題や明るいニュースまた、プロジェクトからの情報発信も行う。
  3. コミュニティFM局・・・子どもの見守りニュースのほか、このテーマを中心に据えて進めているまちづくりの各種情報を音声にて発信。(堺市東区の全住民)
  4. 地域の人のネットワーク・・・1~3のツールを活用し、活用方法を検証していく中で、子どもの見守りに必要な議論を重ねています。地域の課題も提起されます。それらについては、地域で横断的な組織体をつくり行動します。

    具体的な例

    1. 防犯カメラの設置
    2. 防災への取り組み
    3. 感染症予防への取り組み
    4. あいさつ運動(こころの再生をめざして)
    5. 文化芸術・スポーツを通じての人間形成と人間関係の形成

    このような課題解決に向けた議論・行動が、価値観の違う人や、世代を超えた人と人のネットワークを構築し、地域社会をつくることにつながると確信しています。

「こどもの見守り」をテーマに地域社会を構築

科学的手法・知見の活用・創出

私たちは、今回のプロジェクトを進めていく中での議論や活動を通じて地域社会の変革をめざしています。社会情勢は日々変化し、しかし、その中で私たちは生きています。あるがままの社会を認め、視点を変えて日々新しい地域社会の構築をめざすことが、ここで言う変革だと思っています。さまざまな地域の課題に積極的に取り組み、人をつなぐことができる手法が提案できれば・・・例えば、具体的に学校との協力、行政との協働、学者との連携、住民の活動、先端技術の活用、これらの実際の協力関係をいかに構築し、協働することができるか・・・現在そのシステムを地域社会の中で創出したいと考えて行動しています。
このことが、科学的手法・知見を活用し、創出することになると思います。

問題解決に取り組む現場の人々と研究者の協働による研究開発の進め方

安全安心ステーションを構築し、具体的にはGPS携帯・情報共有システム・FM局などのツールを媒体として、また当NPO法人がコーディーネーターの役割を果たし、関係機関や人をつなぎ、研究開発を進めています。研究者は、研究者だけであってはならない。現場の人々は、単に現場の人々であってはならない。一つの課題に取り組む中で、生まれてくるさまざまな課題に対応する組織体を形成したい。これによって、協働した問題解決への取り組みが生まれるものと感じています。

合同会議(定例会は月1回)その外会議を随時開催

成果の社会での活用・普及に向けた将来構想

現在取り組んでいるプロジェクトは、研究開発期間が終わってからも続いていくものであり、継続していくべきものでもあります。今回の研究によって得られた一つの社会システムの提案は、形は変わっても活用され、普及するものと信じています。活用するツールは異なっても、取り組む地域の課題が違っても今回私たちのプロジェクトですすんだ人間関係の構築は応用することが可能だと思います。地域社会の構築は、完成するのではなく、日々構築に向けて行動することが大切で、普及させるのではなく、普及することをめざしています。現実に私たちのプロジェクトで取り組んでいる活動は、既に近隣に大きく影響し、活用されている実感があります。

報告書などはこちらからご覧いただけます。

プロジェクト実施者・関与者(リンク)

【プロジェクト実施者】

【プロジェクトに協力する関与者とアドバイザー】

  • 村上 安弘:大阪府黒山警察署
  • 佐久間 康富:大阪市立大学
  • 堺市東区役所
  • 登美丘地区小・中学校:4小学校と2中学校
  • はつしば学園小学校
  • 登美丘地区各自治会