

安心とは“「正常な状態や無事な顔」を確認できたときに実感できるもの”、そして安心な状態を創り出し維持するためには“総合的判断力にすぐれた「マン」”と“タフで性能が安定した「マシーン」”の融合、すなわちマン・マシーンシステムが必須との考えの下でセキュリティサービスに関する研究開発を進めています。
子どもは好奇心の塊です。しかし当然ながら経験不足です。これらを悪用しようとする心無い輩がはびこっているのが現実社会です。車社会、インターネット社会は諸刃の剣の面があります。将来のある子ども一人ひとりにとって“取り返しのつかないこと”が起こらないように日本社会としてなにをすべきかに応えることが「犯罪からの子どもの安全」領域のミッションと考えます。
子どもの安全を脅かす事案は誘拐・殺人のような「急性」的なものと、いじめ、虐待のような「慢性」的なものに大別されます。前者は公共空間で発生することが多く事件性も高いのでたっぷりと報道され市民の注目を浴びますが、後者は密室的空間で時間をかけて事態が深刻化するため目立ちにくい面があります。両者に対して迅速かつタイムリーな解決策が求められています。
「犯罪からの子どもの安全」領域が活動開始して二年余りが立ちました。わが国の優秀な研究者の参加を得て、研究対象として地域・学校からサイバー空間の安全までがカバーされ、また解決手法としても自助・共助・公助がバランスよく検討されています。今後の成果が期待されます。いつ、どこで、どのように起こるか予想しにくいのが安全安心に関する問題の特徴と言えます。本領域の貴重な研究成果をできるだけ早く社会還元することにより、子どもへの犯罪を芽の段階で摘出・防止できるよう微力を尽くしていく所存です。