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国際犯罪学会 第16回世界大会 公開シンポジウム開催報告

科学的根拠に基づく子どもの被害防止 - 研究から実践へ - 
  日時:平成23年8月8日(月) 13:15-16:30(開場 12:45)
  場所:神戸国際会議場 1階メインホール(兵庫県 神戸市)
  主催:独立行政法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター
     「犯罪からの子どもの安全」研究開発領域


【開催趣旨】

独立行政法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センターは、2007年から、「犯罪からの子どもの安全」という研究開発領域をスタートさせました。現場で問題解決に取り組む人々と研究者が協働して科学的な知見や手法を導入することにより、子どもの犯罪被害防止の取組みが効果的で持続的となるよう、研究開発プログラムを推進しています。

 この度、国際犯罪学会第16回世界大会(神戸)において、研究開発を進めている13のプロジェクトの中から3つのプロジェクトの他、英国レスター大学 R.ブル教授に加わっていただき、公開シンポジウムを開催する運びとなりました。各プロジェクトが創出した科学的な知見や手法を広く国内外に紹介し、それらの成果を社会実装するうえでの現状のボトルネックを明らかにするとともに、それを克服するために何が必要か、領域全体として提言していくことを目指しています。

 3名のプロジェクト代表者からは、公共空間における子どもの犯罪被害防止の取組み、児童虐待の早期発見を支援する取組み、被害を受けたり目撃した子どもから信頼性の高い情報を得るための取組みと、異なる視点からのアプローチをご紹介します。さらに、ブル教授からは、英国における司法面接法の研究と普及に関する現状についてご紹介いただき、その後、総合討論を行います。

 科学的根拠に基づく子どもの被害防止の考え方や重要性を実感いただけると思いますので、是非ご来場下さい。

「犯罪からの子どもの安全」 領域総括 片山 恒雄
(東京電機大学 教授)


【プログラム】
13:15-13:25◆開会挨拶
研究開発領域および本シンポジウムについて
片山 恒雄「犯罪からの子どもの安全」領域総括/東京電機大学 教授

13:25-15:05◆講演

13:25-13:50
◇ 「公共空間における子どもの被害の把握」 (日本語/PDF:1,908KB)PDF (英語/PDF:1,919KB)PDF
原田豊(科学警察研究所犯罪行動科学部 部長)
犯罪の被害を防ぐには、科学的な根拠に基づいて焦点を絞った対策を取ることが大切です。この考え方を子どもの被害防止に応用することをめざした、私たちの調査研究と、草の根の活動の支援のための課題について紹介します。

13:50-14:15
◇ 「乳幼児に対する犯罪への科学的アプローチ」 (日本語/PDF:3,205KB)PDF (英語/PDF:3,289KB)PDF
山中 龍宏 (独立行政法人産業技術総合研究所デジタルヒューマン 工学研究センター
傷害予防工学研究チーム チーム長 /緑園こどもクリニック 院長)
子どもへの虐待を早期発見したり、虐待死か否かを判別することは容易ではありません。医療機関などの専門家を支援するソフトウェアを開発し実証する取組みと活用に向けた課題について紹介します。

14:15-14:40
◇ 司法面接による子どもの被害把握 (日本語/PDF:2,361KB)PDF (英語/PDF:1,023KB)PDF
仲 真紀子 (北海道大学文学研究科 教授)
子どもを守る上で、子どもから事実を聴き出すことは重要です。児童相談所と協働し、子どもに対する面接法とその訓練プログラムを開発すると共に、人材育成を行う取組みと課題について紹介します。

14:40-15:05
◇ 面接者の訓練:英国における研究者と実務家の協働  (英語/PDF:1,919KB)PDF
Ray BULL(レスター大学 犯罪心理学部 教授)
英国では1986年に取調べの録音・録画が立法化され、研究によって警察官の取調べの問題点が明らかになりました。面接法のガイドラインや訓練プログラムが整備された経緯や成果について紹介します。

15:05-15:20◆休憩

15:20-16:25◆総合討論
◇科学的根拠に基づく子どもの被害防止を社会実装するために
コーディネーター 有本 建男 独立行政法人科学技術振興機構社会技術研究開発センター
センター長
パネリスト Ray BULL
仲 真紀子
原田  豊
山中 龍宏
16:25-16:30◆閉会挨拶