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第4回「犯罪からの子どもの安全」シンポジウム開催報告

「虐待かも・・・」小さなサインを、大きな支援へ
  日時:平成23年2月13日(日) 13:00-17:30(開場 12:30)
  場所:コクヨホール(東京都港区)
  主催:独立行政法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター


【開催趣旨】

近年、子どもの虐待の相談件数は増加の一途をたどり、深刻な社会問題となっています。ニュースとして取り上げられる虐待のなかには、とても信じたくないようなものまであります。虐待は、子どもたちの心身の成長や人格の形成に大きな影響を与えるものであり、子どもたちの発する小さなサインをいち早くキャッチし、適切な支援につなぐことが大切となります。

 社会技術研究開発センターで推進している研究開発領域「犯罪からの子どもの安全」は、現場の知恵や経験に科学的な知見や手法を導入することによって、犯罪から子どもを守る取り組みが効果的で持続的となるよう、現場で問題解決に取り組む人々と研究者の協働を促すネットワークの構築と研究開発プログラムを推進しています。

 今回のシンポジウムでは、虐待を起こさないために、あるいは、深刻な事態に陥る前に適切な支援につなげるために、子どもたちの周囲にいる大人や、現場で問題解決に取り組む人、研究者といった人たちが、それぞれ何ができるのか、いま何が必要とされているかについて皆様とご一緒に考えていきたいと思います。

 最初に「虐待への科学的取り組みの最前線」と題し、科学の力でできることをテーマに、当領域の研究開発プロジェクトでの取り組みを交え、3人の方々よりご講演いただきます。また、パネルディスカッションでは、日々虐待の問題と向き合っておられるお2人のゲストパネリストをお招きし、虐待の早期発見と適切な対応を可能とする地域社会システム、実効性のある連携の構築に向け、現状の課題を明らかにし、社会の大人ひとりひとりが担うべき役割について話し合っていただきます。

 今回のシンポジウムでは、講演と同時に、研究開発領域「犯罪からの子どもの安全」の中で実施中の13プロジェクトのポスター発表を行います。子どもの安全に向けて、さまざまなアプローチがあることを実感いただけると思います。ぜひご来場下さい。

領域総括 片山 恒雄

【プログラム】
13:00~13:15開会挨拶・研究開発プログラム紹介
片山 恒雄 「犯罪からの子どもの安全」領域総括/東京電機大学 教授

13:15-14:45講演
◆虐待への科学的取り組みの最前線
13:15-13:45
子どもの虐待をどう見分けるか(PDF:3,488KB)PDF
山中 龍宏 (独立行政法人 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター傷害予防工学研究チーム チーム長)
虐待による身体的傷害の多くは、不慮の傷害と見かけ上類似しており、判別することは大変難しい。そこで、虐待かどうかの科学的な判断を支援する技術の開発とその活用について検討しているので紹介します。

13:45-14:15
◇ 子どもに事実を話してもらうために
仲 真紀子 (北海道大学 文学研究科 教授)
事実確認は児童虐待の発見、対処の要となります。私たちのプロジェクトでは、子どもから出来事をできるだけ多く正確に報告してもらうための面接法(司法面接)の開発と訓練に取り組んでいます。その現状と課題について報告します。

14:15-14:45
◇ 子ども虐待と非行の関係を探る
杉山 登志郎 (浜松医科大学 特任教授)
子どもの虐待が非行へと結びつきやすいことが指摘されています。しかし虐待の急激な増加に対応が追いつかず、むしろ深刻化しています。子ども虐待と非行をどうしたら減らせるのか、皆様と一緒に考えてみたいと思います。


14:45-15:25来場者との対話・休憩
◆ポスターセッション:13研究開発プロジェクト
<ポスターデータ>
子どもの見守りによる安全な地域社会の構築 ハート・ルネサンス(PDF:10,186KB)PDF
◇ 系統的な「防犯学習教材」研究開発・実践プロジェクト
◇ 子どもの被害の測定と防犯活動の実証的基盤の確立
◇ 犯罪からの子どもの安全を目指したe-learningシステムの開発
◇ 子どものネット遊び場の危険回避、予防システムの開発
◇ 犯罪から子どもを守る司法面接法の開発と訓練
  ポスター①(PDF:1,611KB)PDF  ポスター②(PDF:788KB)PDF
◇ 虐待など意図的傷害予防のための情報収集技術及び活用技術
◇ 計画的な防犯まちづくりの支援システムの構築
◇ 子どもを犯罪から守るための多機関連携モデルの提唱
犯罪の被害・加害防止のための対人関係能力育成プログラム開発(PDF:2,120KB)PDF
  ポスター要旨(PDF:298KB)PDF
◇ 被害と加害を防ぐ家庭と少年のサポート・システムの構築
◇ 子どもの犯罪に関わる電子掲示板記事の収集・監視手法の検討
◇ 演劇ワークショップをコアとした地域防犯ネットワークの構築


15:25-17:25パネルディスカッション
◆小さなサインを、大きな支援へ
コーディネーター 奈良 由美子(領域アドバイザー/放送大学 教授)
パネリスト 相澤 仁(国立 武蔵野学院 院長)
山本 恒雄(日本子ども家庭総合研究所 家庭福祉研究担当部長)
杉山 登志郎
仲 真紀子
山中 龍宏
17:25-17:30閉会挨拶