
近年、子どもの虐待の相談件数は増加の一途をたどり、深刻な社会問題となっています。ニュースとして取り上げられる虐待のなかには、とても信じたくないようなものまであります。虐待は、子どもたちの心身の成長や人格の形成に大きな影響を与えるものであり、子どもたちの発する小さなサインをいち早くキャッチし、適切な支援につなぐことが大切となります。
社会技術研究開発センターで推進している研究開発領域「犯罪からの子どもの安全」は、現場の知恵や経験に科学的な知見や手法を導入することによって、犯罪から子どもを守る取り組みが効果的で持続的となるよう、現場で問題解決に取り組む人々と研究者の協働を促すネットワークの構築と研究開発プログラムを推進しています。
今回のシンポジウムでは、虐待を起こさないために、あるいは、深刻な事態に陥る前に適切な支援につなげるために、子どもたちの周囲にいる大人や、現場で問題解決に取り組む人、研究者といった人たちが、それぞれ何ができるのか、いま何が必要とされているかについて皆様とご一緒に考えていきたいと思います。
最初に「虐待への科学的取り組みの最前線」と題し、科学の力でできることをテーマに、当領域の研究開発プロジェクトでの取り組みを交え、3人の方々よりご講演いただきます。また、パネルディスカッションでは、日々虐待の問題と向き合っておられるお2人のゲストパネリストをお招きし、虐待の早期発見と適切な対応を可能とする地域社会システム、実効性のある連携の構築に向け、現状の課題を明らかにし、社会の大人ひとりひとりが担うべき役割について話し合っていただきます。
今回のシンポジウムでは、講演と同時に、研究開発領域「犯罪からの子どもの安全」の中で実施中の13プロジェクトのポスター発表を行います。子どもの安全に向けて、さまざまなアプローチがあることを実感いただけると思います。ぜひご来場下さい。
| コーディネーター | 奈良 由美子(領域アドバイザー/放送大学 教授) |
|---|---|
| パネリスト |
相澤 仁(国立 武蔵野学院 院長) 山本 恒雄(日本子ども家庭総合研究所 家庭福祉研究担当部長) 杉山 登志郎 仲 真紀子 山中 龍宏 |