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第2回「犯罪からの子どもの安全」シンポジウム開催報告

被害実態をつかむ ― 子どもたちの叫びが聞こえますか ―
  日時:平成21年3月10日(火)10:00~17:30
  場所:東京大学生産技術研究所 An棟2階 コンベンションホール
  主催:独立行政法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センター


【開催趣旨】

社会技術研究開発センターでは、平成19~24年度の予定で、研究開発領域「犯罪からの子どもの安全」を進めています。この領域では、現場の知恵や経験に科学的な知見や手法を取り入れることによって、防犯対策が効果的で持続的な取り組みとなるよう、現場で問題解決に取り組む人々と研究者の協働を促すネットワークづくりと、公募型の研究開発プログラムを推進しています。
 このためには、まず現状を知ることが大切ですが、犯罪被害の実態把握に向けた取組は日本では始まったばかりで、特に子どもの被害実態を把握することは大変難しい課題です。現状では、目の前にいる子どもの安全を守るための取組が試行錯誤的に行われているにすぎず、有効で継続的な取組には至っていないと、多くの関係者は問題を指摘しています。
 そこで、第2回となる今回のシンポジウムでは、犯罪からの子どもの安全を考える上で基礎となる、子どもの犯罪被害の実態を捉えることをテーマにしました。問題の大切さ、難しさ、そして今後進むべき方向について、4人の研究開発プロジェクト代表者による講演とディスカッションを行います。警察、医療、司法、情報空間など、異なる視点・角度から一つのテーマについて考えていきます。
 また、これまでに採択した8つの研究開発プロジェクトによるポスター発表を行い、来場される皆様と直接対話する場を設けました。平成21年度の研究開発公募に関するお問い合わせ窓口も設置し、シンポジウムの最後には、次年度公募に向けたメッセージをお伝えしますので、この問題に関心のある多くの方々のご来場をお待ちしております。

領域総括 片山 恒雄
(東京電機大学未来科学部 教授)

【プログラム】
10:00~10:15    イントロダクション
 ◇ 開会挨拶
  片山 恒雄 領域総括 / 東京電機大学未来科学部 教授

 ◇ 領域の紹介(PDF:1,178KB)
  安藤二香 社会技術研究開発センター アソシエイトフェロー


10:15~11:45    講演
 ◇ 子どもの被害・ヒヤリハット ― 危険を測る「ものさし」をつくる ― (PDF:850KB)
  原田 豊 科学警察研究所犯罪行動科学部 部長
警察が公表する犯罪統計だけでは、子どもの被害実態を知ることはできません。実態把握に向けて国内外で行われている取組みやそれらの課題、ヒヤリハットを含めた被害測定手法の開発に向けた研究の現状を紹介します。

 ◇ 子どもの傷痕から犯罪を見抜く ― 医学と工学からのアプローチ ― (PDF:1,411KB)
  山中 龍宏 (独)産業技術総合研究所CIPEC代表 / 緑園こどもクリニック 院長
医療機関には、虐待を受けた子どもや、重傷であるにも関わらず原因不明の被害を受けた子どもが運ばれてきます。これら被害を検知する難しさや、医療現場の専門家を支援するシステムの開発を目指す取組を紹介します。


11:45~14:00    来場者との対話・昼食休憩
 ◇ ポスターセッション : 8研究開発プロジェクト
  <ポスターデータ>
♦ 子どものネット遊び場の危険回避、予防システムの開発 (PDF:937KB)
♦ 犯罪から子どもを守る司法面接法の開発と訓練 (PDF:1,877KB)
♦ 虐待など意図的傷害予防のための情報収集技術及び活用技術
   ポスター① (PDF:347KB)  ポスター② (PDF:1,070KB)
♦ 計画的な防犯まちづくりの支援システムの構築 (PDF:7,787KB)
♦ 子どもの見守りによる安全な地域社会の構築 ハート・ルネサンス
♦ 系統的な「防犯学習教材」研究開発・実践プロジェクト (PDF:1,592KB)
♦ 子どもの被害の測定と防犯活動の実証的基盤の確立
♦ 犯罪からの子どもの安全を目指したe-learningシステムの開発

 ◇ 平成21年度公募相談 : 社会技術研究開発センター


14:00~15:30    講演
 ◇ 子どもたちの証言 ― 事実を聴き出す面接法 ― (PDF:1,044KB)
  仲 真紀子 北海道大学大学院文学研究科 教授
子どもから犯罪被害の目撃証言などを正しく聴き出すことは、被害状況を明らかにし、次の犯罪を未然に防ぐためにも大切です。このために必要となる適切な面接の方法について、英国の先進的な事例を交えて紹介します。


 ◇ 危ないネット遊びの実態 ― ネットいじめの特徴と対策のあり方 ― (PDF:633KB)
  下田 博次 NPO法人青少年メディア研究協会 理事長
急速に発展した情報技術が子どもたちへ普及したことによって発生した新しい犯罪被害について、大人はどれだけ知っているでしょうか。インターネット上の子どもの行動と被害の実態把握、対策のあり方について紹介します。


15:30~15:50    コーヒーブレーク


15:50~17:10    パネルディスカッション
 ◇ 具体的解決策に向けて ― 現状を知ることから始めよう ―
  コーディネーター : 新谷 珠恵  (社)東京都小学校PTA協議会 会長
  パネリスト : 下田 博次、仲 真紀子、原田 豊、山中 龍宏


17:10~17:30
 ◇ 次年度公募に向けたメッセージ ・ 閉会挨拶(PDF:1,099KB)